ねとねとねとはのねとねと日記

現実と想像とマンガ

くそまんがの唄

きみはこんなこんな

くそまんがを描いてはいけないよ

 

ぼくはしってる

きみがこんなこんなくそまんがを

描きたくて描いてるのではないってことを

 

でもけっかてきにくそまんがに

なってしまっているということを

ぼくはざんねんに思わずにはいられないんだよ

 

きみはどうしてどうして

こんな雑なコマ割りをしているの

 

しっているだろうきみも

コマの形や大きさ

すべてに意味があるってことを

 

しらないはずがないだろうきみも

まんがは右から左に読むという当たり前のほうそくも

 

よのせんじんたちが

こぞってつむぎあげてきた

コマ割りのぶんかというものを

しらないはずがないだろうきみも

 

きみはどうしてどうして

マーケティングをわるいいみで意識するあまり

きぞんの作品のはりぼてをつくってしまっているの

 

しっているだろうきみも

ほんとうは自分のせかいを作りたかったんだって

 

しらないはずがないだろうきみも

あのときの夢を

いつだったかの憧れを

 

お金についていくというよりは

お金がついてくると考えるのがクリエイターだということを

しらないはずがないだろうきみも

 

だーめだよこんなくそまんが描いてちゃあ

だーめだよこんなくそまんが描いてちゃあ

 

いけないよぼくは許さないよ

知ってるんだぼくは

きみはほんとうはもっともっと

おもしろいまんがが描けるんだってことを

 

みせてくれよぼくに

くそまんがじゃない

きみの本当のまんがを

 

みたいんだぼくは

くそまんがじゃない

きみの夢と憧れのまんがを

 

ああくそまんが

ああくそまんが

 

くそったれなよのなかに

せめてまんがだけでも

くそったれであるなよ

 

ああまんがまんが

ああまんがまんが……