漫画
『フラグタイム』は名作だった。王道百合に施されたSF要素のキモは「共犯者」。映画も良かったが、漫画版の出来が上回っていた。その理由として、クライマックスの演出の差異が挙げられる。「ふたりの世界」と社会の関係性という点において、映画版ではメッ…
世の漫画は大きく二つに分けることができる。 パンツが描かれる漫画と、死んでもパンツが描かれない漫画だ。 お前らにおいては、このことは重々ご承知のことだと思う。 当たり前のことだが、漫画のコマの中の構図は、すべて作者がコントロールしている。美少…
コロナの時代は立ち読みと相性が悪い。 コロナをうつし、うつされる覚悟が無い者はコンビニから去らねばならない。。。 この世界はもう変わってしまった。。。お前も変わる必要がある。。。 雑誌は電子書籍を買え。マンガアプリを入れろ。コミックdaysプレミ…
聞こえる。お前らの、苦しみの声が。 私は家にいながらにして、森羅万象の声-koe-を聴くことができる。 この能力を持つことは非常に苦しい。大抵の声は苦しみに満ちているからだ。今日の11時29分までも、そんな苦痛の声に苛まれていた。そう、わたモテを求め…
完全にナめていた。 私はてっきり、数話くらいかけて、四葉と風太郎が京都を練り歩く様子をクローズアップするものだと思っていた。だから今週は、だらだら観光しているシーンを描くんだろうな、楽しみだけど中休みみたいな回なんだろうなと、高をくくってい…
・四葉を想え お前は四葉のことを真剣に想ったことはあるか。ひょっとしてまだ、四葉のことをナめてるんじゃあないか。もしかしてまだ、自分が死なないとでも思ってるんじゃないか? お前もしかしてまだ、自分が四葉に殺されることは無いとでも思ってるんじ…
あなた。 呼吸、できていますか。できていませんよね、可哀想ですね。 人生、味わえていますか。味わえていないですよね、哀れですね。 私にはその理由がわかります。あなたは、喪157を読んでしまったから、ですね。本当にこの度は残念なことでした。現実は…
敬虔なワタモティストである私にとっては、そろそろゆりちゃん回が来るであろうことは分かっていた。無論お前らもそうだったろう。GWの予定は全て消化されていたはずだし、あるとしたら弟のイベントか、唐突にネモ特別回が挟まれるか、それくらいだろう。い…
どう考えてもわたモテが今もっとも面白い漫画ということになっている。このことはお前らも重々ご承知のことだと思う。世の中には摂理というものがある。 当方としても、例えばろくでもない一日の終わりにはわたモテを欠かせない。わたモテを読まないと眠れな…
10月12日。どうしようもないくらいに最高の漫画の完結巻が発売された。きっとしばらくの間、この漫画のすべてが頭から離れないと思う。 松本剛『ロッタレイン』。単行本が出るのを、この3年間、心より待ち続けた。『IKKI』2014年6月号連載開始。同誌の休刊…
本日は3月7日。 good! アフタヌーンの発売日であるな? まずそこから始めよう。その通り、発売日なことは確実だ。 そして、そのgood! アフタヌーンに『ミザントロープな彼女』は掲載されているな? その通り、掲載されていることは確実だ。 お前はその掲載…
日常と非日常の巧みなる同居 オススメ ★★★★ 漫画を読むとき、何を求める? リアリスティックな日常? ファンタジックな非日常? その両者がこの作品には混在している。それも自然なバランスで。見事な塩梅で調和して。 ーーこの高校の1年1組は少しばかり特…
『それでも町は廻っている』が連載として完結したのは2016年10月末。「漫画トロピーク」のランキング対象期間ギリギリであったため、完結枠として、僕は自分のランキングの11位に入れた。そして昨日、2月14日に、最終巻である第16巻、及び公式ガイドブック『…
人間の同一性に対してどう向き合うか オススメ ★★★★ ネタバレ無しver.から書こうと思っていたが、既に十分話題作な上、ときどき取り上げられ方に疑問がある漫画だったので、ネタバレ少々有りver.から書こうと考えた次第である。なお、2巻の範囲までのレビュ…
twitter媒体からの新境地 オススメ ★★★★ 他人の心の声が聞き取れる、という設定は、フィクションの世界において、かなりありふれている。いわゆるテレパシーと呼ばれる能力。それを物語内で、”外面的”にフォーカスを当てた場合、たとえば能力を利用して事件…
侮れない・舐められない オススメ ★★★☆ 箸休め的にこの漫画のレビューをしておこう。 一応言っておくと、もちろん、天下のおジャンプ様お抱えのご漫画様であるところのラブコメである。どうせジャンプの中でのエロ担当枠だろう、とか、そこのあなた、舐めた…
未熟な青年と少女の、歌とギターを通じた成長譚 <ボーイミーツガール> オススメ ★★★★ 巷には音楽をテーマとした漫画が山のようにある。 それらの多くの作品は、仲間との絆や周りからの評価を得て、少しずつ大きな世界に羽ばたいていき、結果的にはそういった…
<未読者はこちらをどうぞ 厘のミキ『ミザントロープな彼女』:レビュー (未読者向け ネタバレ無しver.) - ねとねとねとはのねとねと日記> 本稿は、第2巻までの既読者向けである。未単行本化分については触れていない。 ここでは、物語の大きな転換点となる…
異色ラブコメの傑作 オススメ ★★★★★ <本稿は未読者向けです。2巻までの既読者はこちらのレビューをどうぞ 厘のミキ『ミザントロープな彼女』:詳細レビュー <第10話を中心に> (既読者向け ネタバレ有りver.) - ねとねとねとはのねとねと日記> 傑作である。…
前投稿で、自分が『漫画トロピーク』というサークルに所属していることを表明した。 それで、このブログでちょいちょい漫画評をしていきたいと思っているのだけれど、その足がかりとして、僕が投稿した、漫画トロピークの2016年・個人ランキングを公開してお…
これまでこのブログにおいて、京大のサークル、『京大漫トロピー』の結成までの経緯を紹介してきた。 今後ゆっくり、始動後から軌道に乗るまでのアレコレを書いていきたいと思うが、その前に、ある程度、タイトルの2つのサークルの概略をご紹介しておきたい…
ねとはは硬派な漫画読みとして知られているが、『ラブラッシュ!』は期待していた漫画だった。 今年、『ニセコイ』が二重の意味で終わったことは記憶に新しいが、今連載中のジャンプラブコメである『ゆらぎ荘の幽奈さん』と『ラブラッシュ!』からは「ニセコ…