現実的な日記4
気管支炎でくたばっていた。
今もややくたばっている。
インフルエンザだと思っていたら、それにしては不自然なくらい、症状が続いていた。
39度を超えるときつい。超えなくてもきついが。寒気が。倦怠感が。襲い来る。
神よ。
なぜ私にかような試練をお与えになるのですか。
みたいなことを寒気で震えながら思っていた。
アヒルのピーちゃんたちは避難させていた。
だって、最初はインフルだと思っていたから。
鳥インフルエンザになったら困るでしょう?
そうじゃなくても、ピーピーうるさいから、風邪のときは迷惑になる。
ごめんね。ごめんねピーちゃん。人間のエゴだね。
ウマは近くに置いておいた。
ウマは破魔の力を宿しているから。
ウマインフルエンザなんて聞いたことなかったから。
ウマは僕を守ってくれたろうか?
結局一週間以上はオフトゥンの中。
漫画だって読む元気無い。
生きるために死んでいた。
それが不健康。不健康は健康のためにある。多くの場合は、だが。
ああ、ああ。恨みがましく、ピーちゃんたちがこちらを覗き込んでくる。
アヒルは人間のエゴを看破する。
今書いてるこの文章も、覗き込まれている。
じゃあこの文章を読んでいるあなたも、覗き込まれているよ。
我々はアヒルを見るし、見られている。
怒ったアヒルは、寝ている間に鼻と口を塞ぎにくるから注意せよ。
注意せよ。注意せよ。
だからこれからアヒルのご機嫌取りよ。
あんたの隣にアヒルはいるか。