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ねとねとねとはのねとねと日記

現実と想像とマンガ

モンキー伯爵とは何なのか①

モンキー伯爵の一日は、ツッパリから始まる。 アパート暮らしの伯爵の部屋の壁は、今やもろい。無論、最初はもろくなかった。が、伯爵が壁に向かって毎日ツッパリを行っていたせいで、今ではヒビが入っている。もうじき、壁は崩れるだろう。隣の部屋の住人は…

漫画ゾンビ①

漫画ゾンビの大群がショッピングモールに押し寄せてくる。 上から眺めると、その群れは、皮膚を剥いだ下にある、トウモロコシのような皮下脂肪の塊のようにも見えた。真っ黄色に染まった漫画ゾンビたちは、まだ足らない、まだ足らない、と口々に唱え続けてい…

ドブリンゴ

ぷかぷかと、沢山のドブリンゴが銀の川の上を彷徨っている。 しゃりしゃりと、砂糖烏が熱線の上で、さっき攫ってきたばかりのドブリンゴを食い潰そうとしている。 ぎりりと、夢魔が弓を引いて砂糖烏を撃ち落そうと、大型赤ポストの陰から狙いを定めている。 …

くそまんがの唄

きみはこんなこんな くそまんがを描いてはいけないよ ぼくはしってる きみがこんなこんなくそまんがを 描きたくて描いてるのではないってことを でもけっかてきにくそまんがに なってしまっているということを ぼくはざんねんに思わずにはいられないんだよ …

ねとはとは何なのか④

ねとはとは何なのか① - ねとねとねとはのねとねと日記 ねとはとは何なのか② - ねとねとねとはのねとねと日記 ねとはとは何なのか③ - ねとねとねとはのねとねと日記 --------------------------------------------------------------------------------------…

思春期のUFO

「こんな大金、うちには無いわよ!」 帰宅したばかりの父を前にして、紙切れを持った母が喚いている。 「でも、悪気があってやったわけではないんだからさ…」 まだスーツ姿から着替えてもいない父は、うんざりしたように反論する。けれど会話は噛み合ってい…

灰色

紫色で照らされた肌が妖しく光り、僕を見て強烈な笑顔を形作る。 その視線は僕の中のすべてを見通すようで、身体が熱い。 灰色の自転車を引き連れて歩き出す。でもどうして。自転車を僕と君との間に挟むの。 きっとそのもどかしさを、君は味わっているんだろ…

ポール教授の興味深い一日

ポール教授はもちろんパジャマを着て寝る。少々独特なのは、フワフワ帽子もかぶっていることだろう。このことに特に意味は無く、幼い頃からの習慣だ。 昨晩も教授は自室のベッドで熟睡していた。が、突如覚醒した。脳裏に熱いマグマが滾った。そのマグマとは…

ねとはとは何なのか③

昼下がりのスターバックス。カフェーと談話で賑わう客たち。キャッキャ。ウフフ。 しかし伯爵の存在に次第に彼女たちは気づき始めたらしく、恐怖の輪が広がっていく様を僕は肌で感じた。 「席を取っておいてください。ああ、コーヒーは私のおごりですよ。何…

ねとはとは何なのか②

スターバックスまでの道中、モンキー・クリストファー・ジョンソン伯爵は、自身の仕事の内容について語ってくれた。 「四肢を切り離すところから始めるんですよ」 表情一つ変えずに、伯爵は話し始めた。 「もちろん、生きた猿です。捕獲されてからすぐにキッ…

ねとはとは何なのか①

本ブログを運営している、ねとはとは何者なのか。 今回、たまたま道端で出会った、モンキー・クリストファー・ジョンソン伯爵にインタビューをして頂く機会があったので、その記録を掲載させて頂く。 モンキー伯爵は、関西のとあるセントラルキッチンにて、…

銀色

凍りつくということは、あらゆる客体が受動性を受け入れるということ。 溶けていればきっと、川辺に佇む彼女の黒い髪は風になびき、スカートは揺れる。ほどよい冷気が頬を紅く染め上げ、気付かないくらいに身を縮こませる。僕の集中は彼女と彼女をとりまく世…

ムラサキ

紫色の空に緑の太陽が輝き、毒々しさにまみれた川沿いの道を僕は従姉妹の伊都ちゃんと一緒に下校している。 徒歩の僕に合わせて自転車を押していた彼女はふと、土手のドクダミに心を奪われ、摘み始める。 ドクダミに夢中な彼女の首筋に浮かぶ紅色のホクロに…